名称 一般社団法人 ウルトゥール
設立年月日 2025年1月17日 予定
事業内容 フットケアスクールの運営、足病医療の啓発活動
役員理事 橘 浩紀(代表理事) 大林 依里 佐藤 優子
高齢化社会の進む本邦においては、高齢者の動脈硬化や糖尿病の有病率は増加傾向にあり、要介護認定を受ける高齢者が増えています。動脈硬化や糖尿病は下肢切断の原因疾患であり、高齢者の下肢救済は喫緊の課題といえます。
そのような背景において、下肢救済に関わる足病医療の重要性は高まっていますが、医療機関によって受けられる医療に差があり救済できる足も切断されてしまう状況があります。
そのため、足病医療の知識を有した医療者を育成し、医療の標準化を図ることは下肢救済において重要であると考えられます。
わが国の医療制度は専門診療科ごとの縦割りの医療であるため全ての医療機関が足病医療を実施することは難しい側面がありますが、足病医療に強い看護師を育成することで、専門医のいない医療機関においても足病のスクリーニングは可能となると考えました。
また、欧米では一般的なフットケアは本邦においては未だ美容のイメージが強く、市井に浸透しているとは言い難いと思います。フットケアは足のメンテナンスと予防医学の要素があり、一生歩行できる足づくりにとって非常に重要です。
しかし、医療現場ではフットケアは足病変のハイリスク患者に対して実施する傾向が強く、未病の状態へのフットケアはほとんど実施されていません。高齢化社会において寿命と健康寿命の乖離は大きな課題であり、歩行を維持することは健康寿命の延伸に寄与し、そのためのフットケアは非常に重要なのです。フットケアは、下肢救済、予防医学の両方の面で必要なケアであり、今後医療と美容の現場だけでなく、市井に広めていく必要があります。
上記のような下肢救済、予防医学の両面から足病医療に取り組んでいる医療機関を国内に増やしていくためには、足病医療に強い看護師の育成が必要であると考えます。
我々は、既に足病の総合医療を実践している現役の医療者を講師に迎え、日本版足病医療の中心となる看護師の育成を目指し、フットケアスクールでの教育活動に尽力してまいりたいと思います。
代表理事 橘浩紀